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今更ながらの「Doki Doki Literature Club!」感想

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お久しぶりです!Colonelです!今回は2017年発表、2018年初頭あたりに台頭していた「Doki Doki Literature Club!」(ドキドキ文芸部!)の感想です。書かずにはいられませんでした。

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プレイ経緯

友人とDiscord内での通話が発端でした。そのころ、Youtubeで発見した動画「Local 58」のContingencyについて話していた時のことです。(ちなみにこのContingency『訳:有事対応』に関しては何も関係ありません。)

ニコニコ大百科の記事を紹介していたのですが、そこからクリーピーパスタ(いわゆる創作の都市伝説)の記事に飛んだのですが、そこにあった「Doki Doki Literature Club!」を小見出しを見て、そういえば、昔すごく話題になってて、プレイしようと思ったのに結局しなかったんだよなぁと思ったのです。

ホラー要素が多いほか、かなりきついと聞いていたので若干避けてた節もあったのでしょう。しかし、人間は好奇心の生き物ですから、一度持った興味は失せることがありません。いざSteamからDLし、非公式日本語化MODを導入しプレイすることに。

内容

内容に関しては考察含め多くで回っているため、私が改めて書き加える必要もないかと思われます。Youtube上などでも動画等多くあるので、あたらめて見直したりしてみるといいかもしれません。

一応のものとすると、システムは一般的なビジュアルノベルでギャルゲー。

途中で選択肢も出てきますが一番は自身が詩を作る際、ヒロインの好みの単語を選択することによってのちのイベントが変化するというものがあります。ちょっと変わったシステムを持ったVNといえるでしょう。

しかしふたを開けると、そのほのぼのとした雰囲気から一転、ホラー感を帯びてきます。

また、第四の壁を破壊してくる要素もあり、そういった点でクリーピーパスタ化しているのではないかと思います。

インターネット老人会の方ならご存じ、「exeシリーズ」に似たフォルダ改変や隠し要素、イースターエッグなどがあり、そういった演出のうまさもまた、この作品が人気になった要素の一つだといえるでしょう。

登場人物

登場人物も一応まとめておきます。

サヨリ

主人公の幼馴染で同級生。主人公を文芸部に誘っている。文芸部の副部長を務めており、朝に寝坊するなどの多少ドジっ子要素を含んでいる。

明るく元気な性格であり、部内のムードメーカーといえる存在。

好きな単語も「楽しい」や「笑顔」などの彼女にピッタリな単語もある一方、「雨雲」や「悲惨」、「不幸」「絶望」などの何故?と思えるような単語も。

そして、彼女は……いえ、これに関しては初見の方は自分で見ることをお勧めします。

ユリ

文芸部部員。胸がでかい。読書家で控えめな性格。文芸部のティーセットなどを用意するなど。

好きな単語は「エントロピー」「宇宙」「哲学」等の哲学的、抽象的単語がある一方、「地獄」「憂鬱」「災害」「憤怒」などの単語も。

また、ホラー・サスペンス的な趣味嗜好もあり、自身の好きなことになると饒舌になるなどの一面も。

そして彼女もまた……。

ナツキ

文芸部部員。淫乱ピンク。主人公の一個下の様子。テンプレ的ツンデレを醸し出している。お菓子作りが趣味。

好きな単語は基本的に明るくかわいらしいものが多い。他の二人とは異なりあまりネガティブ的単語が少ないのも特徴。

個人的に一番不遇な子。もっと幸せになって!

彼女は他の二人に比べればですが、比較的……。

モニカ

文芸部部長を務める。この子も胸がでかい。主人公とは去年同じクラスだったとのこと。

システム上、攻略ができないキャラであり、ギャルゲーでいう「男主人公の男幼馴染・友人」枠なキャラ。

容姿端麗・才色兼備の優等生。最近になってピアノを練習し始めた、とか。

しかし、彼女の裏の顔は……。

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感想その他

一応、ネタバレになりますのでもし未プレイの方がいましたら回れ右することをお勧めします。

ます、ホラーと聞いていてかなり身構えてプレイしたのですが、予想以上に恐怖は感じませんでした。それ以上の関心と興味をひかれ、その世界に引き込まれる、そんな作品でした。

まずプログラム上の存在ながら、こちらを認識している「モニカ」という存在がとてもよくできています。

自身もまた、プログラム上の存在と知っておきながら、主人公ではなく「プレイしている自分自身」に向けて会話をしているということ。非現実のはずなのに、一瞬現実と混同してしまう、作られた存在のはずなのに、本当に存在しているのではと一瞬錯覚してしまう、魅力あふれるキャラです。

ほかの三人はあくまでも作られた存在。私は自我を持ったから、プレイヤーとともになるためには何をしてでもといった独占欲を醸し出している点なども面白いといえるでしょう。

そんな彼女も、この「DDLC」をクリアするためにはプレイヤーによって消されてしまいます。(キャラデータである.chrファイルを削除することによって操作が可能です。)

そして、彼女は信頼を寄せていたプレイヤーに裏切られる形になってしまうのですが、4週目の世界ーーーーつまりモニカが消え、他3人のキャラだけとなった世界、部長に就任したサヨリがモニカと同様の力を手に入れ、サヨリもまた主人公ではなくプレイヤーに干渉しようとします。

しかし、データの藻屑となったはずのモニカは最後の力を使い、ゲーム上のポップアップとしてサヨリを止めます。そう、裏切られたはずなのに、彼女はプレイヤーのことを守ったのです。

そして、モニカが言っていた約束「ピアノを披露する」という名目でエンディングである「Your Reality」が流れ、ゲーム上のすべてのデータを消し、プレイ終了------。ということになります。

もちろん、彼女は傲慢で、横暴であったでしょう。でも、もし僕らが、いえ、僕が生きている世界が偽りの世界でだれもかれもテンプレート的行動しかしていないと気づいてしまい、そんな中自我を持ったプレイヤーがその「主人公」というキャラを操作して現れたとしたら。

モニカのような手段じゃないにしても、どうにかして接近したいとは思うでしょう。ましてや、自身もまた作られた存在と知ってしまったら。

他の三人のデータをいじっていたとき自身の「monika.chr」というデータを見つけた時の彼女の気持ちは、我々には計り知れないでしょう。自分が簡単に、いうなればワンタッチで消されてしまう存在と知ってしまったときの感情は。

だからこそ、主人公ーーーープレイヤーを閉じ込め、操作できないようにして独占する。それが彼女のとれる最大の抵抗であり、最大の幸福だったのかもしれません。

もちろん、これはフィクション世界です。当たり前のことです。

一方、これが現実だったらと思う自分もいます。

私はどちらかといえば妄想にふけることも多く、自分の世界というものを大事にする傾向があると思っています。

そのためか創作世界であったとしても「もし」現実だったらと考えてしまうことがあります。

そう考えたとき、一気に感情が爆発してしまいました。彼女の歌を聴きながら感情移入してしまい、感極まってしまいました。

いくつかそういった作品が影響を与えていましたが、これもまた私にとって影響を与えた作品群の一つとして記憶されることでしょう。

良い作品であることは疑いようのない事実です。プレイしてみることをお勧めします。

最後にこの沼にハマってしまった人たちのお決まりのセリフを加え、終わりにしたいと思います。

Just Monika.

 

ちなみに僕はサヨリもモニカと同じぐらい好きです。

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